先輩・・・わんこは、いけない子です・・・
にゃにゃ子(以下、にゃ): ・・・なぁに、気持ち悪いわね。
わんこ(以下、わ): 先輩・・・ぐす。私、ダメな子なんです。
にゃ: どうしたの、そういうキャラは似合わないわよ。
わ: 実は、隣の部署のイケメン係長から、食事のお誘いがあったんです。
にゃ: あら。でも、あの係長って結婚しているわよね?
わ: ・・・そーなんです!誘われた時は嬉しくて二つ返事でOKしたんですけど、よくよく考えると、既婚者で・・・。にゃにゃ子先輩!わんこ、どーしたらいいんですかぁ!?
にゃ: 一体、どーしてそういう事になったの?
わ: 実は昨日、食堂で一緒になって。イケメン係長にお茶を出してあげたんです。
にゃ: あなたにしては、気が利いているわね。
わ: いや・・・ついイケメンだと『良い女』を演じたくなるというか。
にゃ: まあ・・そうね。
わ: それで、一緒に食事をしている時に、私が「パスタ好き」って話をしたら、「それなら今度美味しいイタリアンに連れてってあげるよ」って・・・。
にゃ: ・・・それってもしかして、単なる社交辞令じゃないかしら・・・?
わ: だって、「連れて行く」って言っていたんですよ!!
にゃ: でも、日程は決めていないんでしょう・・・?
わ: そんなの、これから追々決めるんでしょーよ!!
にゃ: ・・・そうね。それだったら、日程を決める時に断ればいいんじゃないかしら?
わ: 一旦OKしといて断るって、感じ悪くないですかね??
にゃ: ・・・本当、あなたの基準が分からないわ・・・。別に悪くないでしょう、相手が既婚者なんだから。それに、多分誘われないと思うから、安心していいと思うわ・・・
わ: わ~、私って罪な女!!妻子ある男を惑わすなんてーっ!
にゃ: こんな女に引っかかるなんて、係長に同情するわ・・・。
わ: 私はこれから、どんな顔して会社で会えばいいんですかーっ!
にゃ: いい?とりあえず言っておくわ。
既婚の男の大半は離婚するつもりはなくて、ちょっと恋愛もどきを経験したいなー程度で、手頃な若い女の子を探しているのよ。そんな自分の欲望を満たす為だから、手頃な女の子には適当な事を言うわよ。そんな付き合い、無駄でしかないわ。男以外、誰も幸せにならないもの。
私は、あなたには無能な女にはなって欲しくないわ。
わ: ・・・にゃにゃ子先輩・・・!私、泣いてしまいそうです・・・!!
にゃ: 社内での問題行動は、周囲に迷惑がかかるからね。
わ: あ、はい。肝に銘じておきます。
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